3/07/2011

ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ

田舎町の下りの最終列車に乗った男性は、いい気持ちになって眠ってしまいます。目覚めると、乗った時にはたくさんいた乗客も、自分一人になって静まりかえっていました。ところが、自分一人だと思っていた車内には4匹のねずみがいて、列車が止まるごとにさらにいろんな動物達が乗ってきて、動物達はいろんなおしゃべりを始めます。

見開き2ページがイラスト、次の2ページが真っ黒の背景にテキストだけ、というのが田舎の山奥を暗い中電車が走っているという様子をよく表していたと思います。 真っ暗な中を走る電車のように、動物達の会話の展開もどうなるのか先が読めず、大人もドキドキしながら楽しめると思います。

5歳の息子には少し長いお話だったし、どの程度理解できたかな?と思いましたが、人間がどのように動物を扱っているか、とか夜の、田舎の静けさの雰囲気を感じ取ってくれたらなと思いました。この絵本を読んでいると、子どもの頃、夜というものが少し怖くて未知なものだったことを思い出しました。

動物達は終点の駅の一つ手前で皆降りていきます。その後に現れた車掌さんは動物達のことは全く知らずに、男性が夢を見ていたんだと言います。読み終わって、息子に「動物達は本当に列車に乗っていたと思う?」と聞いてみました。答えはノー。「だって動物は(そもそも)洋服を着たりしないでしょ」ですって。お話の中のことはお話上でのストーリーだと、5歳になると割り切れるようです(笑)